岩手県北部地震

 今、このブログを書いてゐたら、家が細かく揺れ出した。小さな揺れだが、かなり長く1分以上、揺れが続いた。

 小さな揺れが長く続いたので、あゝこれは遠くから来た地震だな、と思つた。私の家は東京だが、東北地方と地盤が繋がつてゐる。きつと、東北地方で大きな地震があつたのだらうと思つて、すぐにヤフーのトップ画面を見たら、茨城で震度3といふ緊急地震情報が出てゐた。あゝそんなに大きな地震ではなかつたのかと思つて、もう一度、ヤフーのトップ画面をリロードしてみたら、今度は岩手県北部で震度6強といふ情報が出た。

 すぐにテレビもつけてみたが、まだ被害の情報は入つてきてゐない。(7月24日0時50分現在)。時間帯が時間帯だけに、被害の全容は一夜明けてから入つてくることになるのだらう。被害がなるべく小さければいいのだが。 人気ブログランキングへ

Tag : 地震

"iPhone"はなぜアイフォーンと読むのか

 先週の金曜日に日本で「iPhone 3G」が発売され話題になつた。それから1週間が経つた。

 発売初日の7月11日には、私もたまたま新宿でソフトバンクショップの前を午後2時頃に通つたので中を覘いてみたが、誰もゐなかつた。「当店では、iPhone 3Gは完売しました」との貼り紙があるだけだつた。

 すごい人気なのだらう。ソフトバンク表参道では長蛇の列ができてゐるのもテレビで取り上げられてゐた。

 ところでこのiPhone、ネットのあちらこちらで、「iPhone(アイフォーン)」と書いてあるのをよく見かける。どうやら日本での名称は「アイフォーン」と決まつてゐるやうだ。
 だが私は、これが日本で発売される前、まだ米国にしかなかつた頃、「iPhone」といふ綴りを見て、心の中で「アイフォン」と読んでゐた。それでちよつと戸惑つた。

 似たやうな戸惑ひを以前、「Ajax」の時も感じたことがある。
 「Ajax」は昔からある言葉ではない。ご存知の通り、Asynchronous JavaScript + XMLの略で、近年つくられた造語である。私は、この「Ajax」といふ言葉に初めて出会つた時、これを心の中で「アジャックス」と読んでゐた。造語だから正しい読み方なんて無いと思ふのだが、しかしその後、日本でもAjaxが普及するにつれ、「エイジャックス」といふ呼び名が一般的になつてきたので、私もいつしかその呼び名を使ふやうになつた。

 iPhoneの場合も同じで、いつしかアイフォーンといふ呼び名に慣れていくのだらうか。しかしそれにしても、iPhoneはアイフォンと読むのがなんだか自然な感じがする。どうしてアイフォーンなんだらう、とずつと疑問を抱いてゐたので調べてみた。

 どうやら、日本ではインターホンの大手会社であるアイホン(英字綴りはAiphone)といふ会社があり、そこから「社名と紛らはしい」といふクレームがついた。それで、アイホン社とアップル社とが協議し、日本国内ではiPhoneのカタカナ表記は「アイフォーン」とする、といふことに決まつたさうな。(参照:Wikipedia)

 「アイホン」と「アイフォン」では違ふと思ふが、まあとにかくさういふ決まりになつた。でも、「アイフォーン」とするのは表記のときだけ?といふことは、声に出して読むときは「アイフォン」でもいいの?

 結局、皆がよんでる読み方に私も靡くだらう。

 皆さんは、何てよんでますか。


人気ブログランキングへ

Tag : iPhone アイフォーン

宝くじと格差社会

 今日からサマージャンボ宝くじが発売になつてゐた。

 私は宝くじは買つたことはない。1等は絶対に「当たらない」と思つてゐる。

 だが、世の中には、これが「当たるかもしれない」と思つて、買ふ人がゐる。私には、さういふ人の気持ちは分かりかねるのだが、宝くじをよく買ふ人は「実際に1等を当てゝゐる人がゐるぢやないか」と、当たりくじの方に注目する。

 たしかに、例へば、今年のサマージャンボでは、1等2億円の当たりくじは40本入つてる。2等1億円の80本も合はせれば、「全国で120人もの億万長者がゐるではないか」といふわけだ。
 実際にそれだけ当たつてゐる人がゐるのだから、もしかしたら自分も当たるかもしれないと考へる。

 しかし、これはやはりをかしな考へ方だ。確率的には1等が当たる確率は1000万分の1である。1人の当選者の陰に、999万9999人のハズレ(落選者)がゐる。言はば、その40人の1等当選者は、圧倒的大多数のハズレの人たちの上に成り立つてゐるといつてよい。

 皆さんは、満員の東京ドームに行つて、バッターが打つたホームランボールやファウルボールが、偶然自分のところに飛んで来て当たると思ふだらうか。あるいは、自分の人生史上で、雷に打たれて死ぬことがあると思ふだらうか。
 1000万分の1の確率の出来事といふのは、ほゞ「起こらないこと」と言ひきつてしまつてよい。それぐらゐ、宝くじの1等は「あり得ないこと」なのである。

 2008年3月2日の記事「「成功」の理由を考える」で、私は格差社会について少し論じた。格差社会といふのは、まさにこの宝くじの世界と一緒で、ごく一部の成功者と圧倒的多数の不成功者によつて成り立つてゐる。「個人が成功を収めれば済む話ぢやない」とその時書いた。さう、貧乏人が1等に当たれば済む話ではないのだ。
 1等2億円を当てた人は、もう向かふ側へ行つてしまふ。「向かふ側」とは「成功者の側」のことだ。不成功者たちのことなんかもう完全に忘れて、2億円の使ひ道のことで頭がいつぱいだ。もちろん、1等を当てゝもいいのだけれど、たゞ1等を当てた人たちは運の良さを噛みしめてもらひたい、そして多くの不成功者たちの存在にも思ひを致してほしい、といふのが3月2日の話だつた。

 宝くじは娯楽の世界の話だからいい。けれども、これがもし社会問題だつたら、もつと当選金額を小額にしてでも、できるだけたくさんの人が当たるやうにしなければいけない。
 ハズレくじを引いた圧倒的多数の人たちが1人の人を大金持ちにするためにお金を払つてゐる。さういふ“社会”、“確率的に歪な社会”が問題なのであつて、一人一人に、あるいは貧乏な人に「宝くじの当たり方」を伝授すればいいといふ話ではないのだ。

 私はこれからも、宝くじを買ふことはないだらう。
人気ブログランキングへ

Tag : 宝くじ

中国人、韓国人はFirefoxがお嫌い?

 Firefox3がリリースされてから、3週間余りが経つた。一時の熱狂もどうやら落ち着いてきたやうだ。Mozilla Foundationによれば、Firefox3は、初日に800万以上のダウンロードを記録し、無事ギネス世界記録を達成したさうだ。

 Spread Firefox | Download Day 2008といふサイトがあつて、世界の国別のダウンロード数を公表してゐる。

 それによれば、ダウンロード数トップ10の国は以下の通り。

・Firefox3国別ダウンロード数トップ10

1位:アメリカ合衆国
2位:ドイツ
3位:日本
4位:イギリス
5位:フランス
6位:スペイン
7位:ポーランド
8位:カナダ
9位:イタリア
10位:中国
(2008年7月10日現在)

 ダウンロード数の割合をべつやくメソッド用 円グラフ作成君でグラフにすると、大体こんな感じ↓。

firefox3download


 トップ10の国で世界全体の5分の3程度を占めてゐる。かうして見ると、アメリカがやはりダントツで多い。そしてドイツ。それからヨーロッパの主要な国々がずらりと並んでゐる。7位のポーランドは、人口の割にウィキペディアの記事数が多いことなどでも知られる国ですね。

 このトップ10を見てゐると、奇妙なことに気付く。さう、人口の割合からいつたら、もつとアジアの国が入つてゐてもいいはずなのだ。
 インターネットの技術者立国のイメージがあるインドは10位以内に入つてゐない。
 先日、アメリカを抜いて世界一のインターネット大国になつたはずの中国は10位で日本の半分ほど。
 韓国に至つては、日本の10分の1ほどの数である。(ちなみに北朝鮮からのダウンロード数はゼロ)。

 これは一体どういふことなのか。

 日本を除くアジアの人たちは、Firefoxが嫌ひ?もしくは興味が無い?

 中国の数億の網民たちは皆、何のブラウザを使つてゐるのか。愛国心が強いから外国産のブラウザなど使はないのだらうか。中国産のブラウザと言へば、Maxthonが知られてゐるが、皆それを使つてゐるの?

 では、ネット利用率が高いことで知られる韓国人たちはどのブラウザを日常的に使つてゐるのか。韓国産のブラウザといふのは寡聞にして知らないが、やはり何か韓国で人気のブラウザといふのがあるのだらうか。

 といふことは、Firefoxなどのブラウザはやはり西洋圏の物と考へるべきなのか。アジアには本来、アジア独自の豊かなネット文化があるのに、アメリカ大好きな日本がむしろアジアの中では変はり者であると見るべきなのか。

 よくわからない。近い国なのに、中国・韓国をはじめアジアのネット事情を、意外なほど知つてゐない。
人気ブログランキングへ

Tag : Firefox

「ムペンバ効果」とネットへの過信

 本日放送のNHKテレビ「ためしてガッテン」で、ちよつと驚くべき現象が紹介されてゐた。

 同じ条件の下で、普通の水と熱いお湯を同時に冷やした場合、お湯の方が早く凍る、と言ふのだ。

 これを「ムペンバ効果」と言ひ、40年以上前から知られてゐる現象らしい。名前の由来はタンザニアの高校生ムペンバ君が発見したから。しかし理由は未だに科学的にきちんと説明できないらしい。

 私はこの番組を見てムペンバ効果といふものに興味を持ち、もつと詳しく知りたいと思ひ、早速、ネットで調べてみた。

 が、ヤフーで「ムペンバ効果」を検索してもたつたの5件、グーグルで検索してもたつたの10件しかヒットしなかつた。(2008年7月9日現在)。
 先日、50万項目を突破したネット上の巨大百科事典ウィキペディア日本語版にも、「ムペンバ効果」に関する項目はなかつた。
 (たゞし、"mpemba effect"でググると8960件ヒットし、Wikipedia英語版には"Mpemba effect"といふ項目がある。)

 (2008/7/10追記)今日見たら、ウィキペディア日本語版にも「ムペンバ効果」といふ項目が追加されてゐました。早速、英語版から翻訳されたやうです。


 どうやら私はネットを過信してゐたやうだ。
 テレビ、新聞、本、雑誌、広告などでちよつと見た情報は、あとでググれば詳細情報がわかる。もしわからなかつたら、それはググり方が下手だからだ。
 さう思ひ込んでる人は、世の中結構、多いのではないだらうか。かうした過信は、私たち現代人の新たな行動パターンを引き起こす。

 例へば、テレビである事柄が紹介されてゐる。電車内の広告である事柄が紹介されてゐる。そこでは、きちんとその事柄に関する説明もなされてゐるのだが、私たちはその説明を聞いたり読んだりしないで、その事柄に関するキーワードだけを探してゐる。キーワードとは、あとでネットで検索して調べるときに、どんなワードで調べたらいいかを考へてゐるのだ。

 私も、先日、ある会社に行かなければいけないことになつた。その時、先方の会社から電話を受けて、「当方の会社の場所がわかりますか?」と聞かれた。「わかりません」と答へると、相手は最寄り駅からの道順を詳しく説明してくれたが、その時相手の言葉は私の耳に入つてゐなかつた。私は、あとでその会社のホームページを見れば行き方はわかるだらうと高を括つてゐたのだ。だが、あとでその会社のホームページを見たら、詳しいアクセスマップは載つてをらず、その会社に辿り着くのに相当迷つてしまひ、私は電話での説明をちやんと聞いてゐなかつたことを後悔した。

 「詳しいことはあとでネットで」といふ悪い癖が染み付いてしまつてゐる。
 企業など発信する側が「詳しくはWebで」といふのはまだよい。だが、受身側がこの癖を身に付けてしまふのは困りものだ。ネットの世界にくらべてリアルの世界を疎かにしてしまふ。いや、疎かにするだけではなく、いつか見下してしまふかもしれない。ネット上にあるのが真実の情報でリアル社会にあるのは仮の情報だ、といふ錯覚に陥るかもしれない。

 検索でヒットしなかつたからといつて、それがこの世に存在しないといふわけではない。例へば、ムペンバ効果は、たまたま日本では知られてゐなかつたといふだけだらう。

 「ムペンバ効果」はいろいろなことを教へてくれた。熱いお湯より水の方が早く凍るだらう、といふ先入観を覆してくれたし、ネットで調べれば詳しいことがわかるだらう、といふ思ひ込みも覆してくれた。

 リアルの世界に存在してネットの世界に存在しないものなどいくらでもある。くれぐれもネットを過信しないことだ、自戒を込めてさう思ふ。
人気ブログランキングへ

Tag : ムペンバ効果