暫定龍吟録

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mixi日記が書けない人におすすめの方法

 大手SNS、mixiの利用規約改定がネット上で話題になつてゐる。

 その内容は、簡単に言へば、mixi上に書かれた日記などについてユーザーが著作者人格権を行使することを禁止した、といふものである。
 これを受けて、mixiに書いた日記が勝手に書籍化されるのではないか、と少なからぬユーザーが大騒ぎをした。

 私はmixiを使つてゐない。だからmixiの利用規約がどう改定されようが、私には全然関係ない。

 この一連の騒ぎを見てゐて感じるのは、一体世の人々は著作権に敏感なのか鈍感なのか、といふことだ。
 CNET Japanの伝へるところによれば、著作者人格権の行使の禁止といふのは何もmixiの規約に限らず、多くの他のSNSやブログサービスで規定されてゐることらしい。だから、mixiが規約改定したからと言つて今さら騒ぐことではないと思ふのだ。
 それに他人が作つたブログサービスやSNSを利用してゐる以上、ある程度相手の言ひなりに従はなければならなくなるのは当然のことだ。もちろんこれは、ブログサービスを使はないでMovable Typeなどのブログツールを利用してゐる場合にも言へることだ。Movable Typeを使ふならSix Apart社の利用規約に従はなければならないだらう。

 敏感だから、この度の些細な改定でもこれだけ大騒ぎしてゐるのであらうが、しかし、本当に著作権に敏感な人ならば、このやうなSNSやブログサービス上に日記を書くやうなことはしないだらう。

 おすゝめの方法がある。
 それは、紙の日記帳に日記を書くことだ。それも誰にも見せずにひつそりと書くことだ。かうすれば、著作権はかなりの確率で守られる。あなたの大切な文章が「コピペ」されることも「勝手に書籍化」されることもない。

 筆と紙は、著作権に敏感な人にも良き友である。

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芥川賞・川上未映子の本当の凄さ

 先日、第138回芥川賞の発表があり、『乳と卵』といふ作品を書いた大阪府出身の川上未映子氏が受賞した。

 川上未映子のことは、去年、『わたくし率 イン 歯ー、または世界』が新聞で紹介されてたときから知つてゐたが、まさかこんな異端児が純文学の最高峰である芥川賞を受賞するとは思つてゐなかつた。
 書店で『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』をちらつと立ち読みしてみたが、なんか同時代の匂ひを感じた。たしかに、「異端」ではあるが才能を感じさせる。

 だが、その後、川上未映子のブログ(純粋悲性批判)を見て、私は彼女の本当の凄さを知つた。驚くべきは、そのURLだ。

www.mieko.jp

 ブログツールはニフティのココログを使つてゐるらしいが、ドメインは"cocolog-nifty.com"ではない。

 「みえこ」などといふ名前の人間は、おそらく日本全国に何千人か何万人とゐるだらう。それほどありふれた名前で、一体どうやつて"mieko.jp"などといふシンプルなドメインを取得できたのだらうか。
 ちなみに、私も自分の名前で".jp"、".com"、".net"、".org"などについて調べてみたが、いづれも取得されてゐた。
 川上未映子は、.jpドメインが開始された時にいち早くmieko.jpを取得したのか。それとも、誰かが先に取得してゐたものを買ひ取つたのか。私はドメインの仕組みなどについて詳しくないのでよくわからないが、とにかくこのシンプルさを実現した能力は凄い。ブログも有名な思想家、内田樹の"tatsuru.com"も驚いたが、"mieko.jp"はもつと凄い。ひよつとしたら文才以上の才能と言つてもいいのではないだらうか。



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