朝起きて、カーテンを開けたら雪。しかも積もつてる。東京での積雪は珍しい。
節分。今年は豆まきをしなかつた。豆まきをしようがしまいが、我が家には何年も前から鬼が棲みついてゐさうな気がする。
「鬼頭」さん「鬼塚」さんといつた姓のお宅では、「鬼は外」と言はずに「鬼は内」と言ふさうだ。「鬼は外」と言つたら、自分が出て行かなければならないから。
毎日新聞が昨日、円周率暗記の世界記録保持者、原口證さんが世界記録の更新にチャレンジするといふニュースを伝へてゐたので、どうなつたのか気になつてゐたが、今日の速報によると、どうやらチャレンジは失敗に終はつたらしい。
2月3日18時57分配信 毎日新聞
奈良県大和郡山市で3日開かれた「第4回記憶力大会」の会場で、円周率暗唱10万けたの世界記録保持者、原口證(あきら)さん(62)=千葉県茂原市=が自身の世界記録更新に夜通しで挑んだ。しかし記録更新はならなかった。原口さんは「まだまだ挑戦を続けていきたい」と、夢の11万けた達成に改めて意欲を見せた。
挑戦は2日午後1時に、やまと郡山城ホールでスタート。17時間経過した3日午前6時15分、4万1828けたでリタイアした。
このチャレンジは、その記憶力もさることながら、体力的にもかなり厳しいものだ。ギネス社の公式ルールでは中断は10分間しか許されないので、不眠不休で暗唱しつづけなければならない。しかもスピードも要求される。体力の消耗を少しでも少なくするためには、数をゆつくり唱へてゐるのでは駄目で、原口さんは1分間に100桁近くのペースで暗唱するのだといふ。
円周率暗記の世界記録保持者は、歴代日本人が多いけれども、この10万桁といふ記録はさうさう抜かれることはないのではないだらうか。
円周率と言へば、私も思ひ出がある。
中学のある日の数学の授業で、教科書の新しい頁を開いたら、円周率が小数点以下たしか43位くらゐまで載つてゐた。それで、私は数字の暗記は得意な方だつたので、その場で、つまりその授業時間中に43桁を記憶してしまつた。
人間の記憶とは面白いもので、中学を卒業してからだいぶ経つのに、その時覚えた円周率43桁は今でも忘れてゐない。
円周率━この美しい無理数に魅せられてゐる人は世界中にゐるはずだが、円周率計算の世界記録も暗記の世界記録も、なぜか両方日本人が持つてゐる。
計算は現在、1兆桁以上計算されてをり、暗記の方は、10万桁以上。どちらの記録の桁数にも軽い眩暈を覚えるのは私だけではなからう。
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