暫定龍吟録

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2008年01月の記事

芥川賞・川上未映子の本当の凄さ

 先日、第138回芥川賞の発表があり、『乳と卵』といふ作品を書いた大阪府出身の川上未映子氏が受賞した。

 川上未映子のことは、去年、『わたくし率 イン 歯ー、または世界』が新聞で紹介されてたときから知つてゐたが、まさかこんな異端児が純文学の最高峰である芥川賞を受賞するとは思つてゐなかつた。
 書店で『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』をちらつと立ち読みしてみたが、なんか同時代の匂ひを感じた。たしかに、「異端」ではあるが才能を感じさせる。

 だが、その後、川上未映子のブログ(純粋悲性批判)を見て、私は彼女の本当の凄さを知つた。驚くべきは、そのURLだ。

www.mieko.jp

 ブログツールはニフティのココログを使つてゐるらしいが、ドメインは"cocolog-nifty.com"ではない。

 「みえこ」などといふ名前の人間は、おそらく日本全国に何千人か何万人とゐるだらう。それほどありふれた名前で、一体どうやつて"mieko.jp"などといふシンプルなドメインを取得できたのだらうか。
 ちなみに、私も自分の名前で".jp"、".com"、".net"、".org"などについて調べてみたが、いづれも取得されてゐた。
 川上未映子は、.jpドメインが開始された時にいち早くmieko.jpを取得したのか。それとも、誰かが先に取得してゐたものを買ひ取つたのか。私はドメインの仕組みなどについて詳しくないのでよくわからないが、とにかくこのシンプルさを実現した能力は凄い。ブログも有名な思想家、内田樹の"tatsuru.com"も驚いたが、"mieko.jp"はもつと凄い。ひよつとしたら文才以上の才能と言つてもいいのではないだらうか。



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