暫定龍吟録

反便利、反インターネット的 This blog has not been updated since 2017

2008年07月の記事

韓国のブラウザ事情から考える独占の怖さ

 先日、「中国人、韓国人はFirefoxがお嫌い?」といふ記事を書いた。インターネット大国のイメージがある中国、韓国におけるFirefox 3のダウンロード数があまりにも少ないことに驚いたからだつた。

 その記事で、中国ではもしかしたら皆、中国産のブラウザを使つてゐるのかもしれない、といふ推測を立てたが、韓国は、韓国産のブラウザといふのも聞いたことがないし、韓国人は皆一体、何のブラウザを使つてゐるんだらう、といふ疑問を残したまゝだつた。

 特に韓国は、Firefox 3のダウンロード数が日本の10分の1程度と極端に少なく、その点も大いに疑問だつた。

 ところが、今日、それらの疑問に対する一つの答へを見つけた。

 日経BP社の「PC Online」といふサイトがあり、その中に趙章恩さんといふ人が書いてる「Korea on the Web」といふコラムがある。その7月24日付の記事がずばり「韓国ではFirefox 3が使い物にならない理由」だつた。

 それによれば、韓国のブラウザ事情は、Internet Explorerが99%を占めるのださうだ。つまり、韓国人のほとんど全員がIEを使つてゐると。なぜこんなにIEのシェア率が高いのか?
 それは、韓国の電子政府や行政サイトなどほとんどのサイトがIEに適して作られてゐるから。そしてもう一つの理由は、韓国の多くのサイトがマイクロソフトの技術であるActiveXを多用して作られてきたから。だから、韓国の多くのサイトは未だにIEでしか表示できず、Firefoxなど他のブラウザでは表示できないのらしい。
 著者は、韓国のインターネットが今まであまりにもマイクロソフトに依存しすぎてきたことを「恥ずかしいことだ」と言つてゐる。

 なるほど。これで韓国でFirefoxが使はれてゐない理由がなんとなくわかつた。韓国人のITジャーナリストが言つてるのだから、かなり確かなのだらう。海外のIT事情に疎い(国内も疎い)私にとつては、かういふ明快な説明はありがたい。

 IEの独占と言へば、その昔、IEがNetscapeを駆逐していつた歴史を思ひ出すが、インターネット先進国であるはずの韓国は、結局そのマイクロソフト環境にどつぷりと浸かり続けてきて、脱出に失敗したわけだ。
 日本も決して多様なブラウザが活躍できてゐる、とは言ひ難い状況だ。Firefox 3で表示できないサイトもまだある。だが、韓国に比べれば、日本の環境はまだマシなのかもしれない。

 ブラウザはネットの入り口にすぎない。ブラウザは所詮、パソコンの付属物だ。そのパソコンの世界はマイクロソフトが独占してきた。そして、ネットの世界はグーグルに独占されつゝある。両者の違ひは、マイクロソフトが“嫌はれ者”であるのに対し、グーグルは“人気者”であるといふことだ。

 でも、嫌はれ者であれ人気者であれ、一国全体が独占企業に依存していくのは怖いことだ。日本のパソコンが“脱マイクロソフト化”をがんばつてきたやうに、日本のインターネットも、“脱グーグル化”の対策を今一歩進めていかなければこの先、怖ろしいことになつていくのではないだらうか。

岩手県北部地震

 今、このブログを書いてゐたら、家が細かく揺れ出した。小さな揺れだが、かなり長く1分以上、揺れが続いた。

 小さな揺れが長く続いたので、あゝこれは遠くから来た地震だな、と思つた。私の家は東京だが、東北地方と地盤が繋がつてゐる。きつと、東北地方で大きな地震があつたのだらうと思つて、すぐにヤフーのトップ画面を見たら、茨城で震度3といふ緊急地震情報が出てゐた。あゝそんなに大きな地震ではなかつたのかと思つて、もう一度、ヤフーのトップ画面をリロードしてみたら、今度は岩手県北部で震度6強といふ情報が出た。

 すぐにテレビもつけてみたが、まだ被害の情報は入つてきてゐない。(7月24日0時50分現在)。時間帯が時間帯だけに、被害の全容は一夜明けてから入つてくることになるのだらう。被害がなるべく小さければいいのだが。

"iPhone"はなぜアイフォーンと読むのか

 先週の金曜日に日本で「iPhone 3G」が発売され話題になつた。それから1週間が経つた。

 発売初日の7月11日には、私もたまたま新宿でソフトバンクショップの前を午後2時頃に通つたので中を覘いてみたが、誰もゐなかつた。「当店では、iPhone 3Gは完売しました」との貼り紙があるだけだつた。

 すごい人気なのだらう。ソフトバンク表参道では長蛇の列ができてゐるのもテレビで取り上げられてゐた。

 ところでこのiPhone、ネットのあちらこちらで、「iPhone(アイフォーン)」と書いてあるのをよく見かける。どうやら日本での名称は「アイフォーン」と決まつてゐるやうだ。
 だが私は、これが日本で発売される前、まだ米国にしかなかつた頃、「iPhone」といふ綴りを見て、心の中で「アイフォン」と読んでゐた。それでちよつと戸惑つた。

 似たやうな戸惑ひを以前、「Ajax」の時も感じたことがある。
 「Ajax」は昔からある言葉ではない。ご存知の通り、Asynchronous JavaScript + XMLの略で、近年つくられた造語である。私は、この「Ajax」といふ言葉に初めて出会つた時、これを心の中で「アジャックス」と読んでゐた。造語だから正しい読み方なんて無いと思ふのだが、しかしその後、日本でもAjaxが普及するにつれ、「エイジャックス」といふ呼び名が一般的になつてきたので、私もいつしかその呼び名を使ふやうになつた。

 iPhoneの場合も同じで、いつしかアイフォーンといふ呼び名に慣れていくのだらうか。しかしそれにしても、iPhoneはアイフォンと読むのがなんだか自然な感じがする。どうしてアイフォーンなんだらう、とずつと疑問を抱いてゐたので調べてみた。

 どうやら、日本ではインターホンの大手会社であるアイホン(英字綴りはAiphone)といふ会社があり、そこから「社名と紛らはしい」といふクレームがついた。それで、アイホン社とアップル社とが協議し、日本国内ではiPhoneのカタカナ表記は「アイフォーン」とする、といふことに決まつたさうな。(参照:Wikipedia)

 「アイホン」と「アイフォン」では違ふと思ふが、まあとにかくさういふ決まりになつた。でも、「アイフォーン」とするのは表記のときだけ?といふことは、声に出して読むときは「アイフォン」でもいいの?

 結局、皆がよんでる読み方に私も靡くだらう。

 皆さんは、何てよんでますか。


宝くじと格差社会

 今日からサマージャンボ宝くじが発売になつてゐた。

 私は宝くじは買つたことはない。1等は絶対に「当たらない」と思つてゐる。

 だが、世の中には、これが「当たるかもしれない」と思つて、買ふ人がゐる。私には、さういふ人の気持ちは分かりかねるのだが、宝くじをよく買ふ人は「実際に1等を当てゝゐる人がゐるぢやないか」と、当たりくじの方に注目する。

 たしかに、例へば、今年のサマージャンボでは、1等2億円の当たりくじは40本入つてる。2等1億円の80本も合はせれば、「全国で120人もの億万長者がゐるではないか」といふわけだ。
 実際にそれだけ当たつてゐる人がゐるのだから、もしかしたら自分も当たるかもしれないと考へる。

 しかし、これはやはりをかしな考へ方だ。確率的には1等が当たる確率は1000万分の1である。1人の当選者の陰に、999万9999人のハズレ(落選者)がゐる。言はば、その40人の1等当選者は、圧倒的大多数のハズレの人たちの上に成り立つてゐるといつてよい。

 皆さんは、満員の東京ドームに行つて、バッターが打つたホームランボールやファウルボールが、偶然自分のところに飛んで来て当たると思ふだらうか。あるいは、自分の人生史上で、雷に打たれて死ぬことがあると思ふだらうか。
 1000万分の1の確率の出来事といふのは、ほゞ「起こらないこと」と言ひきつてしまつてよい。それぐらゐ、宝くじの1等は「あり得ないこと」なのである。

 2008年3月2日の記事「「成功」の理由を考える」で、私は格差社会について少し論じた。格差社会といふのは、まさにこの宝くじの世界と一緒で、ごく一部の成功者と圧倒的多数の不成功者によつて成り立つてゐる。「個人が成功を収めれば済む話ぢやない」とその時書いた。さう、貧乏人が1等に当たれば済む話ではないのだ。
 1等2億円を当てた人は、もう向かふ側へ行つてしまふ。「向かふ側」とは「成功者の側」のことだ。不成功者たちのことなんかもう完全に忘れて、2億円の使ひ道のことで頭がいつぱいだ。もちろん、1等を当てゝもいいのだけれど、たゞ1等を当てた人たちは運の良さを噛みしめてもらひたい、そして多くの不成功者たちの存在にも思ひを致してほしい、といふのが3月2日の話だつた。

 宝くじは娯楽の世界の話だからいい。けれども、これがもし社会問題だつたら、もつと当選金額を小額にしてでも、できるだけたくさんの人が当たるやうにしなければいけない。
 ハズレくじを引いた圧倒的多数の人たちが1人の人を大金持ちにするためにお金を払つてゐる。さういふ“社会”、“確率的に歪な社会”が問題なのであつて、一人一人に、あるいは貧乏な人に「宝くじの当たり方」を伝授すればいいといふ話ではないのだ。

 私はこれからも、宝くじを買ふことはないだらう。

中国人、韓国人はFirefoxがお嫌い?

 Firefox3がリリースされてから、3週間余りが経つた。一時の熱狂もどうやら落ち着いてきたやうだ。Mozilla Foundationによれば、Firefox3は、初日に800万以上のダウンロードを記録し、無事ギネス世界記録を達成したさうだ。

 Spread Firefox | Download Day 2008といふサイトがあつて、世界の国別のダウンロード数を公表してゐる。

 それによれば、ダウンロード数トップ10の国は以下の通り。

・Firefox3国別ダウンロード数トップ10

1位:アメリカ合衆国
2位:ドイツ
3位:日本
4位:イギリス
5位:フランス
6位:スペイン
7位:ポーランド
8位:カナダ
9位:イタリア
10位:中国
(2008年7月10日現在)

 ダウンロード数の割合をべつやくメソッド用 円グラフ作成君でグラフにすると、大体こんな感じ↓。

firefox3download


 トップ10の国で世界全体の5分の3程度を占めてゐる。かうして見ると、アメリカがやはりダントツで多い。そしてドイツ。それからヨーロッパの主要な国々がずらりと並んでゐる。7位のポーランドは、人口の割にウィキペディアの記事数が多いことなどでも知られる国ですね。

 このトップ10を見てゐると、奇妙なことに気付く。さう、人口の割合からいつたら、もつとアジアの国が入つてゐてもいいはずなのだ。
 インターネットの技術者立国のイメージがあるインドは10位以内に入つてゐない。
 先日、アメリカを抜いて世界一のインターネット大国になつたはずの中国は10位で日本の半分ほど。
 韓国に至つては、日本の10分の1ほどの数である。(ちなみに北朝鮮からのダウンロード数はゼロ)。

 これは一体どういふことなのか。

 日本を除くアジアの人たちは、Firefoxが嫌ひ?もしくは興味が無い?

 中国の数億の網民たちは皆、何のブラウザを使つてゐるのか。愛国心が強いから外国産のブラウザなど使はないのだらうか。中国産のブラウザと言へば、Maxthonが知られてゐるが、皆それを使つてゐるの?

 では、ネット利用率が高いことで知られる韓国人たちはどのブラウザを日常的に使つてゐるのか。韓国産のブラウザといふのは寡聞にして知らないが、やはり何か韓国で人気のブラウザといふのがあるのだらうか。

 といふことは、Firefoxなどのブラウザはやはり西洋圏の物と考へるべきなのか。アジアには本来、アジア独自の豊かなネット文化があるのに、アメリカ大好きな日本がむしろアジアの中では変はり者であると見るべきなのか。

 よくわからない。近い国なのに、中国・韓国をはじめアジアのネット事情を、意外なほど知つてゐない。

「ムペンバ効果」とネットへの過信

 本日放送のNHKテレビ「ためしてガッテン」で、ちよつと驚くべき現象が紹介されてゐた。

 同じ条件の下で、普通の水と熱いお湯を同時に冷やした場合、お湯の方が早く凍る、と言ふのだ。

 これを「ムペンバ効果」と言ひ、40年以上前から知られてゐる現象らしい。名前の由来はタンザニアの高校生ムペンバ君が発見したから。しかし理由は未だに科学的にきちんと説明できないらしい。

 私はこの番組を見てムペンバ効果といふものに興味を持ち、もつと詳しく知りたいと思ひ、早速、ネットで調べてみた。

 が、ヤフーで「ムペンバ効果」を検索してもたつたの5件、グーグルで検索してもたつたの10件しかヒットしなかつた。(2008年7月9日現在)。
 先日、50万項目を突破したネット上の巨大百科事典ウィキペディア日本語版にも、「ムペンバ効果」に関する項目はなかつた。
 (たゞし、"mpemba effect"でググると8960件ヒットし、Wikipedia英語版には"Mpemba effect"といふ項目がある。)

 (2008/7/10追記)今日見たら、ウィキペディア日本語版にも「ムペンバ効果」といふ項目が追加されてゐました。早速、英語版から翻訳されたやうです。


 どうやら私はネットを過信してゐたやうだ。
 テレビ、新聞、本、雑誌、広告などでちよつと見た情報は、あとでググれば詳細情報がわかる。もしわからなかつたら、それはググり方が下手だからだ。
 さう思ひ込んでる人は、世の中結構、多いのではないだらうか。かうした過信は、私たち現代人の新たな行動パターンを引き起こす。

 例へば、テレビである事柄が紹介されてゐる。電車内の広告である事柄が紹介されてゐる。そこでは、きちんとその事柄に関する説明もなされてゐるのだが、私たちはその説明を聞いたり読んだりしないで、その事柄に関するキーワードだけを探してゐる。キーワードとは、あとでネットで検索して調べるときに、どんなワードで調べたらいいかを考へてゐるのだ。

 私も、先日、ある会社に行かなければいけないことになつた。その時、先方の会社から電話を受けて、「当方の会社の場所がわかりますか?」と聞かれた。「わかりません」と答へると、相手は最寄り駅からの道順を詳しく説明してくれたが、その時相手の言葉は私の耳に入つてゐなかつた。私は、あとでその会社のホームページを見れば行き方はわかるだらうと高を括つてゐたのだ。だが、あとでその会社のホームページを見たら、詳しいアクセスマップは載つてをらず、その会社に辿り着くのに相当迷つてしまひ、私は電話での説明をちやんと聞いてゐなかつたことを後悔した。

 「詳しいことはあとでネットで」といふ悪い癖が染み付いてしまつてゐる。
 企業など発信する側が「詳しくはWebで」といふのはまだよい。だが、受身側がこの癖を身に付けてしまふのは困りものだ。ネットの世界にくらべてリアルの世界を疎かにしてしまふ。いや、疎かにするだけではなく、いつか見下してしまふかもしれない。ネット上にあるのが真実の情報でリアル社会にあるのは仮の情報だ、といふ錯覚に陥るかもしれない。

 検索でヒットしなかつたからといつて、それがこの世に存在しないといふわけではない。例へば、ムペンバ効果は、たまたま日本では知られてゐなかつたといふだけだらう。

 「ムペンバ効果」はいろいろなことを教へてくれた。熱いお湯より水の方が早く凍るだらう、といふ先入観を覆してくれたし、ネットで調べれば詳しいことがわかるだらう、といふ思ひ込みも覆してくれた。

 リアルの世界に存在してネットの世界に存在しないものなどいくらでもある。くれぐれもネットを過信しないことだ、自戒を込めてさう思ふ。

地球温暖化問題と七夕

 今日は、雨の七夕。

 中国の伝説では、織女星と牽牛星が天の川を渡つて一年に一度の逢瀬を楽しむ日である。しかし、それも雨が降つてしまふと叶はない。だから、今日降る雨のことを「催涙雨(さいるいう=なみだをもよほす雨)と言ふのださうだ。

 今日はまた、洞爺湖サミット開催に合はせた「クール・アース・デー」でもある。
 地球温暖化問題は、今回のサミットの主要なテーマでもある。

 昨日の新聞で、イギリスの専門家が、「京都方式は失敗」、「削減目標の設定ではなく、エネルギーの効率化を促す対策に転換すべきだ」と語つてゐた。
 いかにもイギリス人らしい考へ方だ。何かを節制したり我慢したりするのではなく、積極的な技術革新などによつて、温暖化問題を解決していかうといふ考へ方だ。

 英米人は、さういふ考へ方の人が多いかもしれない。だが、それは、環境問題の本質を解つてゐないと言ふべきだ。環境問題とは、人間(人類)の今までの奢侈を改めよう、といふのが重要な主旨である。
 この主旨が解つてゐさうなのは、EU、の中でも特にドイツは解つてゐるだらう。日本にもこの主旨が解つてゐる人はたくさんゐる。

 地球温暖化問題に関する世界の主要国の態度は3つに分かれる。
 1つは、今言つたドイツや日本のやうに温室効果ガスなど、贅沢や奢侈を“削減”していかう、といふ態度。
 1つは、英米のやうに“削減”、“我慢”よりも、“技術革新”で解決していかう、といふ態度。
 そしてもう1つは、中国やインドのやうに温暖化問題そのものに関心を持つてゐない態度。

 この3つのグループをまとめるのは至難の業だ。もし日本にもう少しリーダーシップの力があれば、ドイツやEUと協力して、「日独流」を世界標準にしていくことができるのだが。

 ともかく、温暖化問題の諸悪の根源とも言ふべき、アメリカと中国を俎上に載せなければ話にならない。

 せつかく、この時期に日本に集まるのだから、各国の首脳に七夕の伝説を教へ、天の川を見るためにはライトダウンが必要であることを教へてやつてはどうだらうか。

人気の人気ページランキング

 「人気ページランキング」といふものがある。

 ブログは、最新の記事ばかりが読まれて、過去の古い記事の中にいい記事があつてもなかなか読んでもらへない、といふ特徴がある。
 そこで、自分のブログ内でアクセス数の多い上位いくつかの記事をブログパーツのやうな形でサイドバーに貼り付けて、人気のある過去記事にもアクセスしやすいやうにしたのが、人気ページランキングだ。

 多くのブログで、この「人気ページランキング」を見かけるが、どのやうな仕組みで設置されてゐるのかわからなかつた。
 それで、いくつかの人気ページランキングのブログパーツを調べてみた。見つけたのは以下の4つ。

1.ACR WEB ページランキング
 これは、1番人気があるやうで、多くのブログで設置されてゐるのを見かける。誰でも無料で気軽に設置できる。ランキングの集計期間をかなり細かく設定できる。

2.IDEA-UNLIMITED 人気記事ランキング
 これも、ACR WEBと似たやうな感じのブログパーツ。無料で簡単に設置できる。豊富な色が用意されてる。

3.FC2アクセスランキング
 FC2提供。他ブログでも使へる。リンク元のランキングや移動先のランキングも表示できる。URLが自動で記事タイトルに置換されないのが不便。

 (2008/7/8追記)7月5日に「不便」と書いたら、7月7日にFC2が早速、URLを自動でタイトルに置き換へる機能をリリース。まさか、私の不満の声がFC2スタッフに聞こえたわけではないでせうが。

4.ココログ 人気記事ランキング
 ニフティのココログ提供。個人的には、これが一番デザインがすつきりしてゐて好き。リンク元ランキングや検索ワードランキングも表示できるほか、アクセス地域ランキングなんてのも表示できる。ココログでしか利用できないのが残念。

番外. はてなブックマークウィジェット
 はてな提供。これは上の4つとはちよつと違つて、自分のブログ記事の中ではてなブックマークがたくさん付いた記事を表示できるブログパーツ。ブックマークがたくさん付くやうな人気ブログでしか使へない。

 といふわけで、当ブログでも人気ページランキングなるものを設置してみた(2008年7月5日現在)が、元々、アクセス数の非常に少ないブログなので「人気ページ」といふタイトルが奇妙に感じる。

ブログは思い出媒体として最適か

国内ブログ総数は1690万、8割以上は更新されず(7/4 ITmedia News)
総務省・情報通信政策研究所がこのほど発表した国内のブログに関する調査によると、今年1月現在、ネット上で公開されている国内ブログの総数は1690万で、1カ月に1回以上記事が更新されているアクティブなブログはそのうち約300万と、約18%に過ぎなかった。


 日本国内に1600万以上ものブログがあることが驚きだが、その内、アクティブなブログは2割弱といふのも驚き。いや、別の調査で、日本のブログの4割はスパムブログといふ報告があるから、それを併せ考へれば、それほど驚くことでもないか。

 かうした更新されてゐないブログを、休火山、死火山に擬へると、長期間更新を休んでゐるブログは「休ブログ」、完全に更新をストップしてしまつたブログは「死ブログ」と言へるだらう。そんな休ブログや死ブログの行方が気になる。今はまだ、日本にブログが普及してから4年ほどしか経つてゐないからいいが、これがあと20年、40年経つた時には、ネット上で大量の「死ブログ問題」が発生するのではないだらうか。国内ブログのデータ総量だけで42テラバイトもあるさうだから、これは無視できない問題だ。
 ほとんどの死ブログは、ネットの墓場に誰知ることなく葬られていくだらう。しかしそれは完全に消去されるわけではなく、どこかに記録を残してゐる。それは現実社会で、人が死んだときに、墓石が建てられるのと同じだ。

 その記録がもし未来の人によつて振り返られるときに、はたしてブログといふ形態は、最適な形態なのだらうか。
 私は、ブログといふものは、書籍の世界に譬へると雑誌のやうなものだと思ふ。常にその時々で最新号しか注目されない。どんなに過去の号に良い記事を書いてゐても、バックナンバーの号まで取り寄せて読んでくれる人は少ない。
 その点、従来型のホームページは、単行本だ。割と古い本、つまり古い記事でも読んでもらへる。
 ホームページ(従来型)は、そこに価値あるコンテンツが置いてあれば、なんとなく更新されてゐなくても許されるやうな気がする。私は、実際、そのやうにして便利に使つてゐるホームページがいくつかある。だが、ブログは更新することに一つの大きな価値がある。読者も常に新しい情報を求めてゐる。

 長い目で見れば、今はまだ、ブログ興隆期といつてよい。ブログが普及して4年しか経つてゐないのだから。だが、今後、死ブログが続々と出てくるであらう未来を考へると、私たちはCMSとしてのブログを少し見直さなければいけないのではないか。
 何年後かにブログブームが一段落したときに、従来型のホームページのやうな在り様が、再び脚光を浴びるかもしれない。

 記録媒体、といふより、一人の人間の思ひ出媒体として、ブログがどの程度適してゐるのか。
 ブロガーは、死ぬ前にブログを書籍化するべきだと思ふ。それが間に合へばその人にとつてブログは適してゐた、と少しは言へると思ふ。

ありがたいブログの自動下書き保存機能

 少し前に、FC2ブログに「自動下書き保存」といふ新しい機能がついた。

 これは、ブログの記事を書いてる最中に、ある一定の時間間隔で、書きかけの記事を自動的に保存してくれる機能だ。
 よく見てゐると、どうやら30秒に1回くらゐの間隔で記事を下書き保存してゐるらしい。
 これはありがたい機能だ。もつと早くからかういふ機能があつてもよかつた。
 これでもう、ページ内の変なところをクリックしてしまつたがために、何時間もかけて書いた長文が一瞬にして消えてしまふ、といつた悲劇は防げるだらう。ブラウザにトラブルが起きて強制終了(2008年6月1日の記事参照)してしまつたやうなときも、途中まで書いた記事は残るだらう。

 他のブログサービスではどうなんだらう。これは良い機能だから、真似したらいいと思ふのだが。
 ちよつと調べたところでは、MovableTypeでは自動保存機能をつけてるみたいだけど、他ではやつてないみたい。

 ブログを「つぶやき」程度にしか利用してゐない人にはどうでもいいかもしれないが、毎回気合を入れて長文記事を書くやうなタイプの人には、重宝する機能なのではないか。