暫定龍吟録

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サンタクロースと秘密主義

 Profileページにも書いてゐるが、私は教へたがらながり(教へたがりの反対)の性格で、今でも多少、秘密主義者的なところがあると思ふが、子どもの頃からさうした傾向があつたやうだ。

 まだ幼稚園児だつたころ、クリスマスの一週間ぐらゐ前に母が
「今年はサンタさんに何をお願ひしたの?」
と聞いてきた。

 私はクリスマスプレゼントの件に関しては、サンタクロースと私との間の個人的な契約だと思つてゐたので、
「サンタさんにはもうお願ひしたから、ママには教へない!」
と言つた。
 母は困つた顔をして、
「ぢやあ、ママには教へなくてもいいから、パパに教へてあげたら?」

私(・・・パパはもつと関係ないでせう・・・)

母「ぢやあ、紙に書いて置いといたら?」

私(クリスマスイヴの夜に紙に書いて枕元に置いておくならいざ知らず、なんで一週間も前に書かなきやいけないの???)

といふわけで、決して口を割らうとしない息子に、当時、母は相当困つたやうだ。
 結局、その年のクリスマスは母が私の欲しさうなものを推測して買つてきたことで事なきを得たやうに記憶してゐる。

 私はサンタクロースと心と心が通じ合つてゐると思つてゐたし、NHKのニュースでも見たから実在は間違ひない!と思つてゐた。

 などといふことを思ひ出してゐたら、今日、昼のNHKのニュースでも「サンタクロースが世界中の子どもたちにプレゼントを配るため、ソリに乗つて出発しました」といふニュースをやつてゐた。私も幼いころ、この種のニュースを見て、半信半疑が確信に変はつたのだ。NHKの素敵なところは、決して「サンタの格好に扮した男性が」などと言はないところだ。

 今年もかつての私のやうな秘密主義の子どもたちが世の大人たちを悩ませるのかもしれない。