暫定龍吟録

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日本の優秀な高校生はなぜ海外の大学に行かないのか

 elm200氏の、

 15歳の君たちに告ぐ、海外へ脱出せよ - Rails で行こう!

が話題になつてたので読んでみた。

 要は、15歳の君たちが大学への進学を考へてゐるなら日本の大学ぢやなくて海外の大学の方がいいよ、といふことが書いてあり、基本的な主旨には賛同できるのだが、これを書いてるelm200氏自身が、東京大学といふ日本のつまらない大学の出身らしいので、どうも説得力がない。それともあるいは、大学進学に当たつて自分と同じ失敗は繰り返してほしくない、といふ願ひをこめて15歳の人たちに訴へてゐるのだらうか。

 ところで、近所に開成高校といふ高校がある。地方の人は知らないかもしれないが、東京では少しばかり名の知れた高校である。また、日本の他の高校より少しばかり頭のいい高校である。いや、かなり頭がいいと言つたはうがいいかもしれない。
 この開成高校が毎年誇つてゐるのが「東大合格者数No.1」といふこと。

 私が昔から不思議に思つてゐるのは、なぜ開成高校の生徒たちは皆、東大に進学するのか、といふことだ。開成高校生の学力を持つてすれば世界中で合格できない大学はないと思はれるのに、なぜ決まりきつたやうに皆東大へ行くのだらうか。

 近いから?さうなのか?近いからなのか?
 たしかに開成高校のある西日暮里からだと山手線で駒込駅まで2駅。南北線に乗り換へて2駅で東大前だけど…。

 それとも、東大には何かとてつもない魅力があるのだらうか?

 以下は、英国の教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」が発表した「THE-QS世界大学ランキング2009」の上位25校である。

1位ハーバード大学(米)
2位ケンブリッジ大学(英)
3位イェール大学(米)
4位ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(英)
5位ロンドン大学インペリアル・カレッジ(英)
5位オックスフォード大学(英)
7位シカゴ大学(米)
8位プリンストン大学(米)
9位マサチューセッツ工科大学(米)
10位カリフォルニア工科大学(米)
11位コロンビア大学(米)
12位ペンシルベニア大学(米)
13位ジョン・ホプキンス大学(米)
14位デューク大学(米)
15位コーネル大学(米)
16位スタンフォード大学(米)
17位オーストラリア国立大学(豪)
18位マギル大学(加)
19位ミシガン大学(米)
20位エディンバラ大学(英)
20位スイス連邦工科大学チューリッヒ校(瑞)
22位東京大学(日)
23位ロンドン大学キングス・カレッジ(英)
24位香港大学(中)
25位京都大学(日)

 この表を見てもわかるやうに、東京大学は世界のトップ20にも入つてゐない。
 このランキングは「研究力」や「国際性」などを主な指標として算出したものだから、必ずしも大学が持つ魅力を正確に表してるとは言ひ難い。またご覧の通り、英米の大学に偏つてる等、問題はある。しかし、当の東大自身が、このランキングで上位を目指してゐる。すなはち、研究力や国際性に価値基準を置いてゐる。

 とするならば、やはり、東大よりももつと価値の高い大学へ進学しようと考へる者があつてもいいのではないか。

 ちなみに私自身のことについて言へば、私がなぜこれらの海外の大学に進学しなかつたか、それは、

「飛行機が苦手だから」

といふ理由による。
 だが、開成高校の生徒が皆、飛行機が苦手だといふことはないはずだし、やはりハーバードやケンブリッジなどの海外の優秀な大学に進学しない理由がわからない。
 やはり東大は「近いから」、「電車で4駅だから」、といふ理由で今のところは納得しておくしかないか。
 一度、そこらへんを歩いてる開成高校生をつかまへて聞いてみたい。