暫定龍吟録

反便利、反インターネット的 This blog has not been updated since 2017

移ろいゆく人たち

 昔から、毎月、世論調査による内閣支持率がTVや新聞などで発表されるが、あの数値が大きく上下する意味がよくわからない。内閣支持率はなぜ上下するのか?
 「先々月は支持だったけど、先月は不支持で、今月はまた支持」などといふ人が少なからずゐるのだらう。
 支持や不支持が途中で変はるのが信じられない。

 政治家の支援団体といふのがあるが、その政治家が何か不祥事を起こすと、真っ先に批判の急先鋒に回るのは大抵その人たちだといふのを何度も見てきた。支援者が最大の批判者になる。もし政治家だったら「応援してくれなくていいから批判しないでくれ」と思ふ。

 最近、ネット上で、携帯キャリアのauに対して「auはカス」などといふ悪口をたびたび目にした。大勢の人がauの悪口を言ってゐたのだが、気になったのは、それが皆auの利用者、もしくは元利用者ばかりだといふことだった。
 auは、数年前は携帯の主要3キャリアのうち、契約純増数No.1であり、顧客満足度もNo.1だった。若者にもっとも人気のあるキャリアであり、若者ならケータイはauにしなきゃ、みたいな雰囲気があった。
 しかし、去年2009年あたりからソフトバンクがiPhoneをヒットさせ、今年2010年に入ってからはドコモがXperiaをヒットさせ、auはスマートフォン市場で少し出遅れた感が出た。すると途端に今までauを愛用してゐた利用者たちの一部がauのことを悪く言ひ始めたのだ。

 おそろしいことだ。auが絶大な人気を誇ってゐたころはauに飛びつき、人気が他のキャリアに移ると途端に「auがあまりにも糞だからソフトバンクに乗り換へた」みたいなことを平気で言ふ人が、私は怖い。

 かういふ人は本当の支持者ではないのだ。たゞいつも、勝ち組に乗っかってゐたいだけの人なのだ。

 支持率が低下したとき、本当に苦境に立ったときに応援して側に寄り添ってゐてくれる人、助けてくれる人こそ、本当の支持者だ。

 さういふ意味で、本当の支持者を見つけなければいけない。
 自分が勝ってるとき、調子がいいときに周りに寄ってきてるのは、いはゆる「勝ち馬に乗る」といふ者たちだ。そんな一時的な憑依と変遷を繰り返す者たちに惑はされないやうにしたい。