暫定龍吟録

反便利、反インターネット的 This blog has not been updated since 2017

パキスタンとFacebook問題

 boingboing.netの記者がこちらの記事で伝へるところによると、パキスタン政府は、5月20日から、Facebook、YouTube、Twitterなど主要なネットサービスをブロックしてゐる。
 原因は、どうやらFacebook上で「ムハンマドを描かう」といふ不穏な動き(グループ活動)があったためらしい。
 イスラム教では、神や預言者の姿は描いてはいけないことになってゐる。

 かうしたFacebook上の不穏な動きにパキスタン政府が過敏に反応した、と上記記事は伝へてゐる。イスラム教徒ではない人たちまで迷惑を被るのでひどい話だ、といふコメントもあった。

 もし私が日本でかういふ状況にあったら、と考へると、まあ私はFacebookやYouTubeやTwitterがなくても困らない。GoogleやYahooさへ使へなくなってもたぶん大丈夫。
 元々「反インターネット的」である私は、インターネットで不快な思ひをするぐらゐだったら「インターネットなんか無くなっちゃえ」と極端なことを思ふのだが、それはあくまで私個人レベルの所感であって、国家レベルとなるとまた話は違ってくるだらう。

 当のパキスタン人たちの感想を聞いてみたいものだ。

 と思ってゐたら、あるパキスタン人のついったらーが、同じパキスタン人のTwitterユーザーたちに向けて「Facebookにアクセスしてますか?」といふアンケートを取ってゐた。

 その結果がこちら↓


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 私が見た時点で200人が回答を寄せてゐた。4つの選択肢の中で、どれかが突出して回答が多いといふわけではない。アクセスしてるかしてないかといふ観点から見るなら、答へは、ほゞ半々である。もちろん、このアンケートに回答してゐるのは、おそらくITに詳しいかコンピュータ好きの人が多いだらうと推測されるから、この結果がパキスタン全国民の意見を反映してゐるわけではない。ついでに言へば、このアンケートは「パキスタン人だけお答へください」とは書かれてゐるものの、英語で行はれてゐるので、本当にパキスタン人のみが回答したかどうかは定かではない。それでも、この結果を見る限りでは、やはり多くの人がイスラム教に対して冒涜的であるかどうかは気にしてゐるやうだ。

 Facebookをボイコットするといふのは果敢な行動だ。米国でも“Facebook疲れ”や最近の“プライバシー問題”で辞める人も出てきてゐるくらゐだから、使用を辞めるのにちゃうどいいタイミングなのかもしれない。

 ソーシャルなネットサービス、とりわけFacebookのやうに国境を跨いで広範に利用されてるやうなサービスは、見る人によって大きな不快感を齎す。「嫌なら見るな」といふのは暴論であって、Googleと中国の問題にしてもさうだが、今や国家をも凌ぐほどの大きな影響力を持ったネットサービスたちは、この種の問題に対して、もっと繊細でなければならないだらう。