暫定龍吟録

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ゴキブリが嫌われる5つの理由

 あなたがこの世で一番嫌ひな虫は何ですか?

 この問ひに対する答へは人によってさまざまだらうが、もし日本国民全員にこのアンケートが行はれたら、あの虫が一位になるに違ひない。さう、国民的不人気生物、「ミスターG」こと「ゴキブリ」である。

 ゴキブリは、なぜかくも人間に嫌はれるのか?どうして他の虫に比べて、ゴキブリだけがそんなに嫌はれるのか?
 その理由を少し真面目に考へてみた。

理由1:鳴かない
 コオロギは、パッと見、ゴキブリと見間違へさうなほど色も大きさも外見がそっくりである。コオロギが人間に嫌はれないのは、その美しい鳴き声が珍重されてゐるからである。ゴキブリも「リーリーリー」とか「スイッチョン」とか鳴けばよかった。

理由2:黒い
 テントウムシが人間に殺されないのは、その背中の美しい模様が珍重されるためである。チョウとガの違ひを考へれば分かりやすい。チョウは好かれガは嫌はれる。違ひは羽の紋様の美しさの違ひだけである。ゴキブリももっと鮮やかな紋様を持ってゐればよかった。「ナナホシゴキブリ」「モンシロゴキブリ」・・・微妙か。

理由3:動きが速すぎる
 「漆黒の彗星」の異名を持つ、あのカサカサとした素早い動き。同じく黒くて大きいカブトムシやクワガタが嫌はれないのは動きが遅いからである。1時間後に見てもほとんどその位置から動いてゐないほど動きが遅ければ、誰も慌てて殺さうと思はないだらう。「飛ぶから」といふ理由を挙げる人もゐるが、カブトムシやクワガタも飛ぶ。飛ぶ虫は多い。

理由4:不潔なところにゐる
 これはハエが嫌はれる理由と同じ。汚れたところやゴミ置き場など不衛生なところによく現れるので、イメージが悪い。ゴキブリも川の清流にしか現れなければ、たとへあの外見でも、こゝまで嫌はれなかっただらう。

理由5:生命力が強すぎる
 人類が誕生するはるか昔の時代から、その姿を変へずにずっと生きてきたゴキブリ。ほゞ何でも食べる雑食性。殺虫スプレーをかけても簡単に死なない抵抗力。ホイホイに捕まってもそこで産卵し子孫を残さうとする繁殖力。どれをとってもとにかく生命力が強すぎる。もっと、か弱き虫で絶滅危惧種に指定されるほどだったら、人間も見つけ次第殺したりはしないだらう。


 以上、5つが私が考へるゴキブリが人間に嫌はれる理由である。

 この5つの理由にもう一つ付け足すとすれば、「家の中にゐる最大サイズの虫だから」といふものがある。ゴキブリのことを「ホームステイ」と呼んでる人もゐるらしい。都会の家では家の中に虫がゐない状態が標準なので、彼らは招かれざる客である。だが田舎では、家の中にもっと多様な虫がゐるので、この理由は必ずしも当てはまらない。

結論
 ゴキブリは、数が減って絶滅危惧種に指定され、川の清流に住み、のろのろと動き、背中に鮮やかな紋様を持ち、リーリーリーと鳴けば、人間に嫌はれない。
 (もはや、さうなったらゴキブリではない気もするが・・・)