暫定龍吟録

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東北地方太平洋沖地震4日目(2011年3月14日)

 今日3月14日夜の時点でのYahoo Japanトップページのスクリーンショット。後にこのページを振り返る人は、このスクリーンショットで何となく雰囲気、状況、様子を掴むことができるだろう。

yahoojapan110314.png

 今日も昨日と同じくスーパーに行った。今日は地震から4日目なので、そろそろ品数も戻ってきてるのではないかと思いきや、昨日よりも品物は減っていた。食料が東北地方の被災地に優先的に回されているのと、テレビ等で被害状況がどんどん大きくなるにつれて、人々の不安心理が大きくなって「早めに買っておかなくては」と思う人が増えてきているからかもしれない。

 品物別に見ていこう。

 野菜、果物類→まあまあ揃ってる
 魚、刺身類→まあまあ揃ってる
 肉類→値段の高いものしか残ってない
 パン類→食パン、菓子パン含めてまったく無い
 豆腐や漬物など→まあまあ揃ってる
 ヨーグルト、チーズ等乳製品→まあまあ揃ってる
 冷凍食品→ピラフ、チャーハンの類は一切無い、それ以外の物が残ってる
 惣菜、おにぎり→まあまあ揃ってる
 米→まったく無い
 カップ麺類→ほぼ無い
 酒類→揃ってる
 飲み物類→水は無い、お茶は少しあり、牛乳少しあり、あとは全部ジュース
 調味料類→揃ってる

 だいたいこんな感じ。言葉では伝わらないかもしれないが、実際に行った感じでは、開店はしているものの半分休業、といった感じだ。ただし店内は非常に混んでいた。
 上記は、私が行ったスーパーが(その時間帯に)そうであったということで、東京の他のスーパーもこういう品揃えであるかどうかはわからない。ただ、コンビニでもスーパーでも一番早く無くなったのは菓子パン、食パン類だった。
 こうして見てみると、やはりすぐに食料になって(つまり水や火を使わずに食べられて)、なおかつ日持ちのするものほど無くなっているようだ。

 いったん家に帰ってからトイレットペーパーがないことに気付き、薬局(ドラッグストア)に出かけた。が、トイレットペーパー、ティッシュペーパー類はすべて品切れ。
 別の薬局に行ったがそこも品切れ。
 3軒目の薬局に行ったところで、ちょうどトイレットペーパーの入荷作業を行っていた。たくさんの人が買いに来てたが、店の人が「1人1個(12ロール入り)まで」と厳しく規制していたのが感心した。客「種類(メーカー)が違ってもダメ?」店員「ダメです」。
 レジに並ぼうとしたら店内をぐるっと一周して70人くらいの行列ができていたので、その最後尾に並んだ。

 3軒の薬局で共通して品切れ、もしくは品薄だったのは、トイレットペーパー、ティッシュペーパーと懐中電灯、電池のような防災グッズ。


・地震2日前のこと

 みんな忘れているようだが、3月11日大地震の2日前にも地震があった。東北地方で大きな地震。東京もそこそこ揺れたから、東京の人なら知ってるはず。

 その時の私のTwitterでのツイート。

110309tweet.png

 TLでも多くの人が、東北地方でけっこう大きな地震があったらしい、と呟いていた。私はなにか東北地方でとんでもない重大な地震が起きたのではないかと思い、必死にTLを追って情報収集しようとしていたのだが、呟いているのは東京近郊に住んでるらしき人ばかりで、肝腎の東北の人からのツイートが全然無くて、焦りを感じて上記のツイートをした。

 しかし、今思えば、この3月9日の昼ごろの大きな地震が、3月11日のあの巨大地震へ至る一番初めだったのではないか。

 最近の震度1以上を観測した地震 -気象庁

 このリンク先は気象庁が発表している、2月末から3月10日24時までの、つまり地震前日までの地震の記録である。リンクが切れていたり変わってしまっている場合は、こちら→index0.htmlをご覧頂きたい。

 これを見ると、地震前日の3月10日も、そして前々日の3月9日も、ずーっと三陸沖で小さな地震が頻発していたのがわかる。そしてそれらを遡っていって辿り着く一番最初の地震が、あの3月9日の昼に起きた地震だ。

 今にして思えば、あの時の揺れが2日後に来たる巨大地震のお知らせだったのだ。

 後になってからこんなことを言ってもしょうがないけど、あの時、何か動いておけばよかった。せっかくはっきりとした「お知らせ」があったのに。かと言って何ができたか分からないけど、でも、あの時もっといろんなことを真剣に考えておけばよかった。

 3月9日の昼の地震の時、私は、せっかく東北でとんでもない地震が起こったのではという予感を抱いたのに、その後に流れてくる情報で、どうやら大した被害はなかったらしい、と知ってそこで安心してしまい、もうそれ以上地震について考えるのをやめてしまったのだ。
 自らの甘さを悔いる。

・今日3月14日に感じたこと
 昼頃、また福島第一原発の何号機かが巨大爆発、というニュースを聞いて、少し怖くなった。「巨大爆発」という表現も怖かったし、地震発生から3日も経ってる今頃になって、なぜこういうことが起きるんだろうとも思っていた。

 原発についてはTwitterでは、それはもういろんな発言が交錯していて、「危ないから早く避難して」系のRTと「大丈夫です。徒に不安を煽らないでください」系のRTがせめぎ合っていた。しかも双方とも「東大の〇〇先生が言ってた」とか「原子力の専門家が言ってた」とか、いろいろな権威をくっつけていた。Twitterは簡便で速報性や拡散性に優れているだけに、今回はまさに「情報が錯綜している」という表現がふさわしい。あまりにもたくさんの情報を浴びすぎて、多くの人が何を信じたらいいのか分からなくなり、どんどん信頼できる権威を求めていったが、その権威と権威の意見が真っ向からぶつかっている場合も出てきて、人々は不安に陥っている。
 ふだん、自分はITリテラシーが高い、と自称している人でも、今回はツイートの真偽を見極めるのが難しかった例も多々あったのではないだろうか。というのはRTがされすぎて、出所が判らなくなっている情報があまりにも多く、出所を確かめた人も、この出所は本当に信頼できるのだろうか、と疑心暗鬼になる。「いろいろな情報を鵜呑みにしないでください。自分の頭でよく考えて判断してください」といったツイートもたくさん流れてくるので、逆にリテラシーの高い人ほど、あらゆる情報を疑ってしまって、もはや何を信じたらいいのか、という心理状態に陥っているかもしれない。

 私はテレビを見るのはほどほどにしていたが、今日はTwitterをみるのもほどほどにした。