暫定龍吟録

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東北地方太平洋沖地震から一週間

 今日で地震から一週間。未だに被害の全容が判っていない。
 一週間前、地震の当日、私は「東北地方には神戸ほどの大都市はないので、阪神淡路大震災ほどの死傷者数にはならないかもしれない」と書いたが、今回の地震はその被害があまりにも広範にわたったため、ついに阪神淡路大震災の死者行方不明者数を超えてしまった。

 東北地方太平洋沖地震、しかしこの地震はネットや新聞ではほとんど「東日本大震災」と呼ばれている。テレビの民放局では「東日本で大地震」、NHKだけが「東北関東大震災」という呼び名を使っている。

 一週間前の地震当日、大きな余震が続くさなか、私はTwitterで慌てて地震のハッシュタグを探していた。通常、Twitterでは各人がそれぞれいろんな話題について勝手に呟いているため、自身のツイートが何に関するものなのかを分かりやすくするためにハッシュタグが用いられる。私もその習慣に従って、地震直後に地震に関するツイートであることを示すためのハッシュタグを探していた。トレンドのところに「pray for japan」の文字が見えたが、大きく揺れた東京に住んでる私が、まるで海外にいるかのような「日本のために祈る」と付けるのはおかしいと思った。しかし、すぐにハッシュタグを探す必要はないことに気付いた。なぜならタイムラインのすべてのツイートが地震に関するものだったからだ。しかも事は緊急を要する。尋常ではない大きな地震だということは多くの人が感じており、ハッシュタグなど付けている手間も暇もそして必要性もなかった。

 今日、佐賀県が被災者3万人の受け入れを表明した。他の自治体でも受け入れを表明しているところがあるかもしれないが、その迅速さに敬意を感じる。3万人といったら、佐賀県の人口の約3.5%、佐賀市の人口の1割以上にもなる。しかも佐賀県は九州7県の中で最も小さい県だ。そんな小さな県が、いち早く受け入れを表明した。おそらく受け入れの準備も何もまだ整っていない段階であろうが、東北の被災地は、食糧もなく氷点下の寒さで体調を崩している人もたくさんいる、一刻の猶予を争う段階なのだ。受け入れの準備もできていない段階で3万人などとそんな大きなことを言っていいのか、と思う人もいるかもしれないが、むしろ今はこういうことをいち早く発表することで、他の西日本の自治体が続く効果があるかもしれない。しかも被災者は"今"困っているのであって、これが佐賀県が何ヶ月も経って「受け入れ態勢が整いました」という状態になってから発表しても遅すぎる。平常時ならば、ちゃんと準備ができてから発表するものだが、こういう非常時においては、「走りながら考える」ことも必要なのではないか。つまり県内の施設や企業や県民たちに受け入れのお願いを打診する一方で、東北地方からの被災者の受け入れも同時に進める。結果的に3万人受け入れられなかったとしてもそれでもよいではないか。「佐賀県が3万人受け入れると言っておきながら受け入れなかった」と言って責める人は誰もいないだろう。こういう時は、やれるだけのことはやってみるべきで、それを迅速に実行している佐賀県の判断を私は支持する。

 一週間たった今、震災は未だ現在進行形。原発の問題も現在進行形だ。
 東京における身近な買い物の問題もまだ全然通常には戻っていない。今日もコンビニの棚はガラガラだった。震源地からこれほど遠く離れた東京でさえ、未だにこの有り様なのだ。今回の地震がいかにとてつもないスケールの地震であったかを物語っているだろう。