暫定龍吟録

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Apple Watchが日本であまり流行らないだろうと思う3つの理由

1. 片手操作ができないから

 多くのアメリカ生まれの製品は、iPhone 6 Plusなどもそうだが、アメリカ人向きに作られている。

 「スマホの文字入力は片手派?それとも両手派?」

という質問をたまに見かける。
 だが、これはずいぶん雑な質問なのだ。

 日本語の場合、「両手で文字入力」とはどういうことかと言うと、例えば左手でスマホを持ち、右手の人差し指でフリック入力するということだ。

 だがアメリカ人は違う。アメリカで「両手入力」と言った場合は、両手でスマホを持ち、両手の親指を使って文字を入力することを意味する。英語は日本語に比べてたくさんの文字を入力しなければならないので、両手の親指を使って高速文字打ちをする。子音と母音を連続入力しなければならない韓国でも両手親指高速打ちの人はいる。

 だが、日本には「両手文字入力」をしている人はあまりいない。


 アメリカ人は常に両手が空いている。
 リュックだし、雨降ってても傘ささないし、移動は車だから運転手以外は常に両手が空いている。

 だが、日本、特に都会に住んでいる日本人の生活スタイルは全然違う。
 満員の通勤電車で、左手は吊り革に摑まり、右手には鞄、傘、さらに夏は暑くて脱いでいるスーツの上着まで持っている。

 この状態でどうやってApple Watchを使うのだろうか。

 左手に嵌めたApple Watchは左手で操作することはできない。右手でしか操作できない。
 「右手だけで操作するんだから片手操作じゃないか!」
とは言えない。

 操作するためには左腕を目の前に持って来なければいけないから、結局両手が必要なのである。

 左手を一時的に吊り革から離し、目の前に持ってくることはできる。しかし右手の鞄や傘を手放すわけにはいかない。つまり、「見る」ことぐらいはできるが、操作するのは顎でするしかない。

 ティム・クックは「腕時計で電話ができる!」と言っていたが、今のiPhoneはイヤフォンの途中にある通話口から電話できる。iPhoneをポケットに入れたまま、手ぶらの状態で電話ができる。
 このスタイルに比べて、左腕を口元に持ってきて電話をするスタイルが新しいとは思えない。


2. 今のところ「健康」目的以外の使い途がない

 Apple Watchが発表された日、NHKのニュースでは皇居の周りを走るマラソンランナーにインタビューしていた。
 これは逆にそういう人でもないかぎり、いったいどういう目的で使うのかが分からないからだろう。

 健康志向や、スポーツ、フィットネスというのは、確かに一ジャンルではあるが、日本ではそこまで大きなジャンルというわけではない。
 これも「アメリカンスタイル」、「アメリカ人思考」なのだ。

 App Storeで、もっと細かく分かれるべきだと思うジャンルが分かれていなくて、「ヘルスケア/フィットネス」、「メディカル」、「ライフスタイル」と似たようなジャンルが細分化されているのを疑問に感じる日本人は私だけではないだろう。(※他にも「仕事効率化」、「ビジネス」、「ファイナンス」とかも一緒でいいんじゃないの?と思ってしまう。)

 「心拍数が測れる」とか「歩数が測れる」とか、そんな機能が付いたものはずっと昔からある。

 Appleが今後、健康目的以外の何か新しい用途を提案できるなら別だが、今のところはこれといった新しみがないように思える。


3. iPhoneがなければ機能しない

 Apple WatchにはiPhoneがなければ機能しない機能が多い。朝、Apple Watchさえ嵌めて出かけるのを忘れなければ大抵のことはこなせる、というのだったら便利だが、iPhoneを持って行って初めてApple Watchは機能する。

 で、その機能のほとんどはiPhoneでできることだと言う。

 だったら、iPhoneだけ持って行けばいいじゃん!!


 以上の3つが、私がApple Watchが日本であまり流行らないだろうと思う理由です。

 あくまでも、「今のところは」という話。
 今後、Apple Watchが進化してもっと劇的に魅力ある変化を遂げれば人気が出ることもあるかもしれない。だが今のApple Watchには私はまったく魅力を感じないし、日本で流行るとも思えない。

 同じウェアラブル端末だったら、Apple WatchよりもGoogle Glassの方が未来を感じる。だって、Google Glassは両手を必要としないでしょう?