暫定龍吟録

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アースデイに地球のことを考える

 今日4月22日はアースデイ

 アースデイとは、地球のために行動する日、地球に感謝し、美しい地球を守る意識を共有する日、とされてゐる。

 1970年ごろに、アメリカ・ウィスコンシン州選出のG・ネルソン上院議員が、世界中の人に環境問題について関心を持つてもらはうと考へて提唱したのがはじまり。日本には1990年ごろから広まつたらしい。

 世界のポータルサイトも、今日のアースデイに合はせた動きを見せてゐる。

 米Yahoo!(www.yahoo.com)は、“Yahoo!”の“oo”の二文字を三角のリサイクルマークに変へてゐる。


 Googleは、トップページのロゴマークをご覧の通り、自然の模様にしてゐる。


 MSN中国は、ご覧の通り、検索窓にあらかじめ「世界地球日」の文字が入力されてゐる。

 最近の地球環境問題の関心の高まりで、「エコ」を意識してゐる人も多いと思ふ。だが、環境は一向によくなつてゐない。むしろ、温暖化や大気汚染、水質汚濁など悪化してゐると感じられることが多い。
 「地球のために行動する」とはどういふことであらうか。「美しい地球を守る」ために、私たちには何ができるのか。それを考へるためにお薦めの一冊がある。
 NHKから出てゐる「地球データマップ」(2008年2月刊)といふ本だ。この本は、豊富なデータとビジュアルを駆使しながら、温暖化などの問題だけでなく、絶滅する動植物、戦争による悲劇、失はれていく文化、拡がる格差など、環境問題を超えて地球全体の問題を取り扱つてゐる。

 ケータイを使ふと、遠くの国で戦争が起きる。例へば、こんなことをこの本は教へてくれる。
 多くの日本人が毎日何気なく使つてゐるケータイ。しかし、これを使ふことが巡り巡つて、地球の遠くの国で戦争を長引かせることに繋がつてゐる。
 今日会社に行つて仕事をする。こんな経済活動だつて、地球に負荷をかけてゐる。あなたの日常の些細な行動の一つ一つが、環境、生態系、戦争、文化、社会、人間に、影響を与へてゐる。さういふことに無自覚である人が世の中、あまりに多い気がする。

 「ゴミを拾ふ必要はない。ゴミを捨てないことだ」。

 これが、環境問題の本質であると、私は常々考へてゐる。
 私は、ゴミ拾ひなどの社会活動やボランティア活動に参加したことはない。さういふ意味では、私は「地球のために何かしてゐること」はない。けれども、「地球のためにしてゐないこと」だつたらある。
 私は、車に乗らないし、ケータイも使はない。私はおよそ便利なモノは一切使はずに生きてゐる。一体、今の日本に、「車にも乗らないしケータイも使はない」といふ生活を送れてゐる人がどれだけゐるか。

 ゴミを拾ふことも結構だが、まづはゴミを捨てないことだ。そして、便利なモノを使はないやうにすることだ。人間にとつて便利なモノは大抵、地球に負荷のかゝるものだ。

 私たちの世代は、上の世代からろくな環境を残されなかつた。私たちが生まれたころには、日本が高度経済成長を成す前までにはこの国にあつたであらう美しい山川草木が何一つ残されてゐなかつた。戦後の時代を生きた大人たちが、何よりも経済を優先させてきたせゐだ。

 そして、私たちの世代が大人になつた今、次代の人たちに、また同じ愚を繰り返すのか。私は未来の世代の人たちに、良い環境を残してやりたいと思ふ。

 「毎日がアースデイ」と誰かが言つてゐた。さう。今日だけ意識すればいいのではない。だが、今日は多くの人がそんなことを考へるきつかけの日になればいい。今日から地球のことを考へて行動を変へてゆくのだ。できないことはない。


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