暫定龍吟録

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地球温暖化問題と七夕

 今日は、雨の七夕。

 中国の伝説では、織女星と牽牛星が天の川を渡つて一年に一度の逢瀬を楽しむ日である。しかし、それも雨が降つてしまふと叶はない。だから、今日降る雨のことを「催涙雨(さいるいう=なみだをもよほす雨)と言ふのださうだ。

 今日はまた、洞爺湖サミット開催に合はせた「クール・アース・デー」でもある。
 地球温暖化問題は、今回のサミットの主要なテーマでもある。

 昨日の新聞で、イギリスの専門家が、「京都方式は失敗」、「削減目標の設定ではなく、エネルギーの効率化を促す対策に転換すべきだ」と語つてゐた。
 いかにもイギリス人らしい考へ方だ。何かを節制したり我慢したりするのではなく、積極的な技術革新などによつて、温暖化問題を解決していかうといふ考へ方だ。

 英米人は、さういふ考へ方の人が多いかもしれない。だが、それは、環境問題の本質を解つてゐないと言ふべきだ。環境問題とは、人間(人類)の今までの奢侈を改めよう、といふのが重要な主旨である。
 この主旨が解つてゐさうなのは、EU、の中でも特にドイツは解つてゐるだらう。日本にもこの主旨が解つてゐる人はたくさんゐる。

 地球温暖化問題に関する世界の主要国の態度は3つに分かれる。
 1つは、今言つたドイツや日本のやうに温室効果ガスなど、贅沢や奢侈を“削減”していかう、といふ態度。
 1つは、英米のやうに“削減”、“我慢”よりも、“技術革新”で解決していかう、といふ態度。
 そしてもう1つは、中国やインドのやうに温暖化問題そのものに関心を持つてゐない態度。

 この3つのグループをまとめるのは至難の業だ。もし日本にもう少しリーダーシップの力があれば、ドイツやEUと協力して、「日独流」を世界標準にしていくことができるのだが。

 ともかく、温暖化問題の諸悪の根源とも言ふべき、アメリカと中国を俎上に載せなければ話にならない。

 せつかく、この時期に日本に集まるのだから、各国の首脳に七夕の伝説を教へ、天の川を見るためにはライトダウンが必要であることを教へてやつてはどうだらうか。